無料の文字起こしツール12選(2026年):無料枠の本当の上限
無料で文字起こしできるツール12種を比較。月の利用時間、1ファイルの長さ、対応言語、書き出し形式など、無料プランの実際の上限をまとめました。

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最適な無料の文字起こしツールは、音声の量によって変わります。たまにファイルを起こすだけなら、Audiotexta(月120分、アカウント不要)やTurboScribe(1日3ファイル、各30分まで)のようなブラウザツールで十分です。ライブの会議ならOtterの無料Basicプランで月300分、上限なしでプライバシーも守りたいなら、OpenAIのWhisperを自分のパソコンで無料で動かせます。オンラインの無料プランには、1ファイルの時間制限、書き出しの制限、ウォーターマークなど、必ず何らかの条件があります。以下の表では、12の選択肢の無料枠の上限を、2026年10月に各社の公式ページで確認した内容でまとめています。
短期間のお試し(トライアル)しかないツールは除外しました。ここでいう「無料プラン」とは、毎月お金を払わずに使い続けられるものを指します。
無料ツールの比較方法
各ツールについて、第三者のまとめ記事ではなく、2026年10月時点の各社の料金ページ、ヘルプセンター、公式ドキュメントを読みました。ページの記載が不明確だった場合や、同じ会社の別のページと矛盾していた場合は、その旨を記しています。確認したのは次の項目です。
- 無料枠: 月あたりの時間、1日あたりのファイル数、または上限なし。
- 1ファイルあたりの最大時間。 多くの人が最初にぶつかる上限です。
- 無料プランで文字起こしできる言語。
- 書き出し: 支払いなしでダウンロードできる形式(TXT、DOCX、SRTなど)。
- アカウント: 文字起こしの前に登録が必要かどうか。
- 実際に受け付ける入力: アップロードしたファイル、リアルタイムのマイク、会議のどれか。
精度のベンチマークは行っていません。これらのツールのほとんどは最新の音声モデルを使っており、明瞭な音声ならどれもそれなりにうまく動きます。本当の差がつくのは無料枠の上限です。
無料の文字起こしツール比較(2026年10月確認)
| ツール | 無料枠 | 1ファイルの上限 | 言語 | 無料での書き出し | アカウント |
|---|---|---|---|---|---|
| Audiotexta | 月120分 | 30分 | 98以上 | TXT、SRT、VTT | 不要 |
| TurboScribe | 1日3ファイル | 30分 | 98以上(公式ページにより98以上または100以上) | 公式ではTXT、DOCX、PDF、SRTと記載 | 要確認(ページにより異なる) |
| Otter Basic | 月300分。ファイルの取り込みはアカウント全期間で3回 | 1会話30分 | 6(英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、日本語、中国語) | TXT、MP3 | 必要 |
| Notta Free | 月120分。アップロードは月50件 | 1会話3分 | 58 | 文字起こしの書き出しは有料機能 | 必要 |
| Riversideの文字起こしツール | 上限の記載なし | 上限の記載なし | 100以上 | TXT、SRT | 不要 |
| Descript Free | 月60分のメディア | 60分の枠内 | 25 | 720p動画(ウォーターマーク付き) | 必要 |
| Googleドキュメントの音声入力 | リアルタイムのマイクのみ、ファイル不可 | 該当なし | 約120の言語・アクセント | ドキュメント内のテキスト | Googleアカウント |
| Microsoft Wordのトランスクリプト | アップロードは月300分(Microsoft 365のサブスクリプションが必要) | 記載なし | 80以上のロケール | Word文書内へ | Microsoft 365 |
| Appleのボイスメモ | 上限の記載なし、端末上で処理 | 上限の記載なし | 10(英語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、フランス語、ドイツ語、日本語、韓国語、中国語など) | テキストをコピー | iPhone(12以降) |
| WhatsAppの文字起こし | WhatsApp内の音声メッセージのみ | 該当なし | Androidは4、iPhoneは最大20 | 読む・コピー | |
| OpenAI Whisper(ローカル) | 無制限(自分のハードウェア) | 無制限 | 約100 | コマンドラインでTXT、SRT、VTT、JSON | 不要 |
| Audacity+OpenVINOプラグイン | 無制限(自分のハードウェア) | 無制限 | Whisperと同じ | Audacityのラベルトラック | 不要 |
表に入りきらない補足です。
- TurboScribeは、無料枠を1日3件、各30分までの文字起こしで、1ファイルずつ、優先度は低めとうたっています。最大で1日90分になります。有料のUnlimitedプランでは上限がなくなります。
- Otter Basicはライブの会議を中心に設計されています。既存ファイルのアップロードは、アカウントの全期間で3回の取り込みに限られます。
- Nottaの無料プランは1会話3分の上限があるため、長い録音に使う道具というより試用版に近い位置付けです。
- Riversideの無料文字起こしツールは録音スタジオとは別物で、スタジオのほうは現在、無料プランではなく14日間のトライアルから始まります。このツールは全文を1人の話者として出力し、話者の検出は有料プランの機能です。
- Wordのトランスクリプトが「無料」なのは、すでにMicrosoft 365を契約している場合だけです。Microsoftによると、利用できるのは商用テナントのWindows版Word for Microsoft 365です。対応ファイルはMP3、WAV、M4A、MP4です。
- Googleドキュメントの音声入力は最新のChrome、Edge、Safariで動作し、音声コマンドは英語のみ対応です。
- Whisperの大きなモデルにはグラフィックボードが必要です。OpenAIはlargeモデルで約10GB、turboで約6GBのビデオメモリを目安としています。小さなモデルは普通のノートパソコンでも動きますが、遅く、精度も下がります。
- IntelのAudacityプラグイン(OpenVINO AI Tools)は、whisper.cppを使って文字起こしをラベルトラックに書き込み、[ファイル]>[その他の書き出し]>[ラベルを書き出し]で書き出せます(メニュー名は英語版のFile > Export other > Export labelsに相当)。完全にパソコン上で動作し、WindowsとmacOS向けのインストーラーとLinux向けのビルド手順があります。執筆時点では、Audacityによるとこのプラグインが動くのはAudacity 3.7.xのみで、Audacity 4にはまだ対応していません。
状況別の最適な無料ツール
短いファイルを1本、今すぐ
30分未満のインタビューの一部、音声メッセージ、講義の一部などが1本だけなら、登録不要のブラウザツールを使いましょう。Audiotextaのアプリは、アカウントなしでファイルのアップロード、リンク、マイク録音を受け付け、TXTや字幕形式で書き出せます。Riversideの無料ツールもアカウント不要ですが、話者は分けてくれません。無料プランの条件が気にならなければ、TurboScribeも有力な選択肢です。
ファイルがたくさんある
この場合は、月ごとより1日ごとの無料枠のほうが有利です。作業を分散できるなら、TurboScribeの1日3ファイルはすぐに積み上がります。インタビューのアーカイブなど何十時間分もある場合、本当の意味で無制限に無料で使えるのは、自分のパソコンで動かすWhisperだけです。コマンドラインや、Whisperをベースにしたコミュニティ製アプリに抵抗がなければ選択肢になります。
会議
OtterのBasicプランはライブの会議向けに設計されています。月300分ですが、1会話は30分で止まるため、1時間の通話には有料プランか2本目の録音が必要です。Firefliesの無料プランは会議ボットによる文字起こしを無制限とうたっていますが、保存容量は400分まで、AI要約にも制限があり、ダウンロードには有料プランが必要です。すでにMicrosoft 365を使っているなら、Wordのトランスクリプトで対面の会議を録音することもできます。会議ツールの詳しい比較は、Otterの代替ツールのガイドをご覧ください。
プライバシーとオフライン利用
ローカルで動かすWhisperとAudacityプラグインは、音声をどこにも送りません。WhatsAppも、音声メッセージの文字起こしは端末上で生成されると説明しています。Appleのボイスメモの文字起こしはiPhoneに組み込まれていますが、対象はApple自身の録音と限られた言語だけで、WhatsAppのものは音声メッセージだけが対象です。どの言語でも機密性の高いインタビューなら、Whisperが定番の答えです。
YouTube動画
まずはYouTube自体から始めましょう。多くの動画には字幕があり、文字起こしパネルで無料で読んだりコピーしたりできます。ボタンの場所はYouTubeの文字起こしを表示する方法で紹介しています。字幕がない動画や、タイムスタンプ付きのファイルが必要な場合は、YouTubeのリンクに対応した文字起こしツールにリンクを貼り付けてください。
オンラインで無料文字起こしするときの見えにくい制限
無料プランの目立つ数字だけでは、全体像はほとんど分かりません。1つのツールに何時間もの作業を任せる前に、次の点を確認しましょう。
- 1ファイルあたりの上限。 Nottaは1会話3分、Otterは30分で止まります。長い録音は分割しないと失敗します。
- 全期間での上限。 Otterのファイル取り込みは、1アカウントにつき生涯で3回までです。DescriptのAIクレジットの無料枠は、1回限りの100です。
- 書き出しの制限。 Nottaの無料プランでは文字起こしの書き出しが有料機能で、Otterの無料の書き出しはTXTとMP3だけです。文字起こしを読むことはできても、必要な形式で持ち出せません。
- ウォーターマーク。 Descriptの無料の動画書き出しは720pでウォーターマーク付きです。Happy Scribeの無料枠でもMP4の書き出しにマークが入ります。
- 話者ラベルがない。 いくつかの無料ツールはすべてを1つのかたまりで出力するため、インタビューや会議が読みにくくなります。
- 無料プランに見えるトライアル。 Happy Scribeは10分の無料トライアル、Sonixは30分のトライアル、Revは英語のみ月45分の無料枠です。試すには便利ですが、日常的な作業向けではありません。
- データの利用と保存期間。 アップロードした音声がモデルの学習に使われる可能性があるか、ファイルがどのくらい保存されるか、削除できるかをプライバシーページで確認してください。方針はさまざまで、Otterは匿名化したユーザーデータで自社モデルを学習させると説明し、TurboScribeとFirefliesはアップロードを学習に使わないとしています。Audiotextaはファイルを予定どおり削除し、コンテンツをモデルの学習に使いません。日本の個人情報保護法(APPI)やGDPRの観点から、外国のサーバーへのデータ移転を確認する必要がある組織もあります。方針は変わるので、機密性の高いものをアップロードする前にもう一度確認しましょう。
有料の文字起こしにする価値があるとき
月に数ファイルなら無料プランで十分です。次のような場合は、有料にする意味が出てきます。
- いつも上限を超えてしまう。 ファイルを分割したり複数のアカウントを使い分けたりする時間のコストは、サブスクリプションの料金より高くつきます。
- 30分を超える録音を1本のまま扱いたい。 講義全体、証言録取、ポッドキャストのエピソードなどです。
- 無料プランでは使えない話者ラベル、DOCXやPDFの書き出し、翻訳、要約が必要。
- チームで作業するため、共有フォルダやデータ処理契約(DPA)が必要。
- 法務や出版物で正確な引用が必要。 この場合は、人による文字起こしにまだ料金に見合う価値があります。
費用の目安として、TurboScribeのUnlimitedプランは年払いで月10ドル、Otter Proは年払いで月8.33ドルとされており、Audiotexta Proは50時間で月€12(年払いなら月€8.40)、サブスクリプション不要の10時間分のクレジットパックは€50です。詳しくは料金ページをご覧ください。有料ツールを並べて比較したい方は、おすすめの文字起こしソフトの比較記事をお読みください。
無料の文字起こしソフトについての結論
すべての人にとって一番の無料ツールはなく、あるのは音声に合った最適なツールだけです。単発の短いファイルならアカウント不要のブラウザツール、会議ならまずOtter Basic、量が多いならTurboScribeの1日ごとの枠かWhisper、プライバシー重視ならWhisperやAudacityプラグインをオフラインで使うか、スマートフォンの端末上の文字起こしを使いましょう。
どれを選んでも、頼りにする前に人名、数字、引用を音声と照らし合わせて確認してください。無料ツールは何時間ものタイピングを省いてくれますが、最後の見直しが不要になるわけではありません。
よくある質問
音声を無料で文字起こしできるおすすめのアプリは?
用途によります。登録せずにたまにファイルを起こすなら、アカウント不要の無料プランがあるブラウザツールが最も手軽です。ファイルが多いなら、TurboScribeの1日ごとの無料枠やローカルで動かすWhisperのほうが多くこなせます。ライブの会議なら、OtterのBasicプランが定番の出発点です。
完全に無料で上限のない文字起こしツールはありますか?
自分のパソコンで動かすOpenAIのWhisperには利用上限がなく無料ですが、多少の技術的な設定と、ある程度高速なパソコンが必要です。私たちが確認したオンラインの無料プランには、月の時間、1日のファイル数、1ファイルの時間、書き出しの制限など、どれも何らかの上限がありました。
アカウントなしでオンラインで無料文字起こしできますか?
できます。Audiotextaはアカウントなしで30分までのファイルを月120分まで文字起こしでき、Riversideの無料文字起こしツールも登録不要です。ほかのほとんどのサービスでは、先に無料アカウントの作成を求められます。
Googleドキュメントで音声ファイルを無料で文字起こしできますか?
できません。Googleドキュメントの音声入力は無料ですが、聞き取るのはリアルタイムのマイク音声だけで、録音をアップロードする方法はありません。自分の言葉を口述するのには向いていますが、ファイルの文字起こしには使えません。
無料の文字起こしツールは正確ですか?
最近の無料ツールの多くは有料版と同じ種類の音声認識を使っているため、一般的な言語の明瞭な音声ならたいていうまくいきます。雑音、発言の重なり、強いなまり、専門用語があると精度は下がり、無料プランでは誤りを直しやすくする話者ラベルやエディタが省かれていることもあります。
Audiotexta を無料で試す
ファイルをアップロードするかリンクを貼り付けるだけで、数分で文字起こしが完成します。