リアルタイム字幕の出し方:会議や動画でライブ字幕をオンにする
Chrome、Windows 11、Mac、iPhone、Android、Zoom、Teams、Meetでリアルタイム字幕をオンにする方法と、その限界、文字起こしも残す方法を解説します。

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リアルタイム字幕(ライブ字幕)は、話された言葉をその場で画面上の文字にする機能で、おそらくあなたもすでに使える環境を持っています。Chrome、Windows 11、macOS、iPhone、Androidにはいずれも無料のライブ字幕機能があり、Zoom、Microsoft Teams、Google Meetには通話内で使える独自の字幕があります。数回のクリックでオンにでき、ほとんどが端末上で動作し、会議、動画、ポッドキャストのどれにも使えます。ただし、ほとんどの機能は文字起こしを保存しません。そこで役立つのがリアルタイム文字起こしのツールです。
このガイドでは、それぞれの場所でライブ字幕をオンにする方法を紹介し、1つの表で比較し(2026年10月時点で確認)、限界を説明したうえで、耳の聞こえない人や聞こえにくい人、そしてあとでテキストも必要な人のための選択肢を取り上げます。なお、各社の日本語の画面表記はバージョンによって異なることがあるため、英語の名称を併記しています。
ライブ字幕とリアルタイム文字起こしの違い
2つの言葉は重なる部分がありますが、ツールを選ぶときにはその違いが重要です。
- ライブ字幕は、直近の1〜2行の発言を画面に表示します。言葉がスクロールして消えたら、それで終わりです。目的は、今この瞬間についていくことです。
- リアルタイム文字起こしは、さかのぼってスクロールしたり検索したりでき、たいていは保存や書き出しもできるテキストを積み上げていきます。
- 事後の文字起こしは、会議が終わったあとに録音から作ります。時間はかかりますが、句読点、話者ラベル、タイムスタンプが付き、より正確になる傾向があります。
Chromeのライブ字幕のようなOSやブラウザの機能は1つ目にあたります。会議ツールはその中間です。この記事の後半で紹介する私たちのブラウザ拡張機能を含む専用ツールは、ライブ字幕と保存できる文字起こしを組み合わせています。
Chromeでライブ字幕(自動字幕起こし)をオンにする方法
Chromeのライブ字幕は、YouTube、ポッドキャスト、講座の動画、Meet・Zoom・TeamsのWeb版など、ブラウザで再生されるあらゆる音声に使えます。Windows、Mac、Linuxでの手順は次のとおりです。
- 右上のその他メニュー(縦3点)をクリックし、設定を選びます。
- ユーザー補助機能(Accessibility)を開きます(Linuxではユーザー補助機能 > 字幕)。
- 自動字幕起こし(Live Caption)をオンにします。
- ほかの言語の音声には、字幕の言語の設定で言語を追加し、Chromeにその言語パックをダウンロードさせます。
タブで話し声が再生されると、ウィンドウの下部に字幕ボックスが表示されます。ドラッグで移動したり、広げてより多くの行を表示したりでき、字幕の設定で文字の大きさも変えられます。GoogleのChromeヘルプページによると、音声と字幕はローカルで処理され、保存されることはありません。同じページでは、字幕を翻訳するLive Translateのオプションも説明されており、その場合は字幕のテキストが翻訳のためにGoogleに送信されます。
制限が2つあります。ライブ字幕が聞き取れるのはChrome内で再生される音声だけで、デスクトップ版のZoomアプリの音声は対象外です。また、自分のマイクの音声は拾いません。
Windows 11、Mac、iPhone、Androidのライブ字幕
Windows 11
Windows + Ctrl + Lを押すか、設定 > アクセシビリティ > 字幕(Settings > Accessibility > Captions)を開きます。Windowsのライブキャプションはシステム全体で、あらゆるアプリに使え、マイクの音声も含められます。Microsoftのライブキャプションのヘルプページでは、字幕は端末上で生成されどこにも保存されないと説明されており、20以上の対応言語が挙げられています。字幕の翻訳には、Windows 11バージョン24H2以降を搭載したCopilot+ PCが必要です。
Mac、iPhone、iPad
AppleのライブキャプションはiPhoneとiPadでは「設定」のアクセシビリティ、Macでは「システム設定」のアクセシビリティにあります。FaceTimeなどの通話を含むあらゆるアプリで使え、AppleはiPhone 11以降とAppleシリコン搭載のMacで対応しています。この機能は英語のみのベータ版として始まり、その後Appleが対応言語を追加してきましたが、一覧は端末、地域、OSのバージョンによって異なります。お使いの環境については、AppleのiPhoneユーザガイドのライブキャプションの項目を確認してください。Appleの別機能であるライブ翻訳(Live Translation)は、対応言語がより少なくなっています。
Android
音量ボタンを押し、音量コントロールの下にあるその他(More)をタップして自動字幕起こし(Live Caption)をオンにするか、「設定」で「自動字幕起こし」を検索します。GoogleのAndroidヘルプによると、字幕はスマートフォン上で処理され、保存されることはなく、言語パックをダウンロードすれば通信なしでも動作します。対応言語はスマートフォンによって異なり、古いPixelは英語のみですが、Pixel 6以降と一部のほかのスマートフォンは約15言語に対応しています。字幕の翻訳には、Pixel 6以降のLive Translateが必要です。
Zoom、Teams、Google Meetの字幕
会議ツールには独自の字幕があり、通話の参加者は誰でもオンにできます。
- Google Meet: ツールバーの字幕をオンにする(Turn on captions)をクリックし、字幕の設定で話されている言語を選びます。Googleは多くの言語を挙げており、一部はベータ版と表示されています。翻訳字幕は一部の有料Workspaceエディションに限られ、録画時に字幕を含めるよう選べば録画に字幕を残せます。
- Microsoft Teams: その他 > 言語と音声 > ライブキャプションを有効にする(More > Language and speech > Turn on live captions)を開きます(表記はバージョンによって異なります)。話されている言語の設定は会議全体に適用されます。誰かが文字起こしを開始すれば、Teamsは保存される文字起こしも作成できます。MicrosoftのTeamsの字幕のページによると、ライブの翻訳字幕にはTeams PremiumまたはMicrosoft 365 Copilotのライセンスが必要で、主催者がライセンスを持っていれば参加者全員が利用できます。
- Zoom: ホストがアカウント設定で自動字幕を有効にしていれば、ツールバーの字幕または字幕を表示(Captions / Show captions)をクリックします。通常、ホストは参加者に字幕の保存を許可できます。翻訳字幕は有料アカウント向けのアドオンとして販売されています。Zoomの対応言語やプランのルールは何度も変わっているので、最新の内容はZoomのサポートサイトで確認してください。
会議ツールの字幕には、OSの字幕にはない大きな利点が1つあります。ブラウザだけでなく、デスクトップアプリでも使えることです。弱点は自由度で、字幕、文字起こし、保存を許可するかどうかはホストが決めることがよくあります。
ライブ字幕の比較(2026年10月時点で確認)
| 選択肢 | 使える場所 | 文字起こしの保存 | 翻訳 | 費用 |
|---|---|---|---|---|
| Chromeの自動字幕起こし | Chromeのタブの音声 | なし | Live Translate(テキストはGoogleに送信) | 無料 |
| Windows 11のライブキャプション | あらゆるアプリとマイク | なし | Copilot+ PCのみ | 無料 |
| Appleのライブキャプション | 対応するiPhone、iPad、Macのあらゆるアプリ | なし | 別機能のライブ翻訳(対応言語は少なめ) | 無料 |
| Androidの自動字幕起こし | 対応するスマートフォンのあらゆるアプリと通話 | なし | Pixel 6以降 | 無料 |
| Google Meetの字幕 | Meetの通話内 | 字幕付きの録画のみ | 一部の有料Workspaceエディション | 料金に含まれる |
| Microsoft Teamsの字幕 | Teamsの会議内 | あり(文字起こしを開始した場合) | Teams PremiumまたはCopilotのライセンス | 料金に含まれる |
| Zoomの字幕 | Zoomの会議内 | ホストが保存を許可した場合 | 有料アドオン | 料金に含まれる |
| Audiotextaの拡張機能 | あらゆるブラウザのタブとマイク | あり(Audiotextaのエディタに送信) | あとで文字起こしに対して(Pro) | 無料プラン、以降は有料 |
プランや対応言語はよく変わります。機能を頼りにする前に、各社のヘルプページで確認してください。
標準のライブ字幕の限界
標準の字幕は無料で速いものの、共通の弱点がいくつかあります。
- 記録が残りません。 OSの字幕はスクロールすると消えてしまいます。議事録、引用、アクションアイテムが必要でも、あとで使えるものが何も残りません。
- 話者名がありません。 ほとんどは1本のテキストの流れとして表示されるため、グループ通話では誰が何を言ったのかわかりません。
- 言語と翻訳が限られています。 最も充実しているのは英語です。そのほかの言語は端末やプラン次第で、翻訳は新しいハードウェアや有料ライセンスに限られることがよくあります。
- 実際の環境では精度が下がります。 人名、専門用語、強いなまり、質の低いマイク、発言の重なりはどれも誤りの原因になり、ライブ字幕は完全な文字起こしのように、あとの文脈を使ってさかのぼって修正することができません。
- 設定がばらばらです。 ChromeはChromeの音声しか聞き取らず、会議の字幕はその会議の中でしか使えません。
正確な文字起こしを得るためのコツは、ライブ字幕にも当てはまります。どんな設定よりも、まともなヘッドセットと、一度に1人ずつ話すことのほうが効果があります。
ライブ字幕と完全な文字起こしを両立:Audiotextaの拡張機能
その場で内容を追いながら、テキストも残したい場合は、Audiotextaのブラウザ拡張機能が両方をこなします。ブラウザで開いたGoogle Meet、Zoom、Teamsの通話、ウェビナー、動画など、現在のタブの音声と、必要に応じて自分のマイクの音声を取り込み、サイドパネルにライブ字幕と積み上がっていく文字起こしを表示します。停止したら録音をAudiotextaのエディタに送ることができ、エディタが話者ラベルとタイムスタンプ付きの完全な文字起こしを作成し、TXT、SRT、VTTなどで書き出せます。有料プランでは、AI要約、アクションアイテム、翻訳、DOCXやPDFでの書き出しが加わります。
Audiotextaはユーザーのコンテンツをモデルの学習に使いません。ボットとして会議に参加することはなく、拡張機能が聞き取るのはブラウザが再生する音声だけです。録音の選択肢の全体像については、Google Meet・Zoom・Teamsの会議文字起こしガイドを読むか、会議向けの機能をご覧ください。
録音するすべてのツールに共通するルールが1つあります。通話を記録する前に、ほかの参加者に伝えてください。多くの国では、人を録音するには本人の同意が必要です。
アクセシビリティ:耳の聞こえない人・聞こえにくい人のためのライブ字幕
耳の聞こえない人や聞こえにくい人にとって、ライブ字幕は会話についていけるか、取り残されるかの分かれ目になることがよくあります。実用的なポイントをいくつか挙げます。
- OSの字幕は一度オンにすればどこでも使えます。Windows、macOS、iPhone、Androidの字幕は、ホストごとに頼まなくても通話、動画、アプリをカバーします。Appleの聴覚のアクセシビリティのページと、上でリンクしたGoogleとMicrosoftのヘルプページで、選択肢が詳しく説明されています。
- ホストにもできることがあります。 字幕と文字起こしを標準でオンにし、良いマイクを使い、一度に1人ずつ話すよう呼びかけ、スライドや人名・製品名を事前に共有しましょう。
- 録画をアクセシブルにします。 公開する動画には、視聴者のライブ字幕に頼るのではなく、きちんとした字幕を付けましょう。方法はSRT・VTT字幕ファイルのガイドで紹介しています。
- 自動では足りない場面を知っておきます。 試験、裁判、診察、大規模な公開イベントでは、今も専門の人による字幕(英語圏のCART、日本の要約筆記やPCノートテイク)や手話通訳が標準です。自動字幕は便利な補助であり、その代わりにはなりません。
ライブ字幕は無料で試せます。一番よく使うブラウザやOSでオンにして、次の通話でどのくらい役立つかを確かめ、あとでテキストが必要な場合にだけ文字起こしツールを加えましょう。
Chromeでライブ字幕(自動字幕起こし)をオンにする方法
- Chromeの設定を開く. Windows、Mac、LinuxのChromeで、右上のその他メニュー(縦3点)をクリックし、「設定」を選びます。
- ユーザー補助の項目に移動する. 左側のメニューでユーザー補助機能(Accessibility)を開きます。Linuxでは、ユーザー補助機能を開いてから字幕(Captions)を開きます。
- ライブ字幕をオンにする. 自動字幕起こし(Live Caption)のスイッチをオンにします。初回はChromeが音声認識用のファイルをダウンロードします。
- 必要に応じて字幕の言語を追加する. 音声が英語以外の場合は、字幕の言語の設定で言語を追加し、Chromeにその言語パックをダウンロードさせます。
- タブで音声を再生する. Chromeで動画、ポッドキャスト、Web会議を再生します。ウィンドウの下部に字幕ボックスが表示され、ドラッグで移動したり、広げてより多くの行を表示したりできます。
よくある質問
Chromeでライブ字幕をオンにするにはどうすればよいですか?
Chromeのその他メニューから「設定」を開き、ユーザー補助機能に進み、自動字幕起こし(Live Caption)をオンにします。以降は、Web会議を含め、Chromeで再生されるあらゆる音声や動画の字幕がボックスに表示されます。
ライブ字幕はどこかに保存されますか?
通常は保存されません。Chrome、Windows 11、Androidは、ライブ字幕が端末上で処理され保存されないと説明しています。あとでテキストが必要な場合は、会議ツールの文字起こし機能を使うか、音声を録音して文字起こししてください。
ライブ字幕とリアルタイム文字起こしの違いは何ですか?
ライブ字幕は話されたそばから言葉を画面に表示し、そのまま消えていきます。リアルタイム文字起こしは、スクロール、検索、保存ができるテキストを積み上げていきます。両方を行うツールもありますが、OS標準の字幕は前者だけです。
ライブ字幕を別の言語に翻訳できますか?
できるものもあります。ChromeにはLive Translateのオプションがあり、Windows 11はCopilot+ PCで字幕を翻訳でき、Zoom、Teams、Google Meetは有料プランやアドオンで翻訳字幕を提供しています。利用できるかどうかは端末、プラン、言語の組み合わせによって異なるので、各社の最新のヘルプページを確認してください。
自動のライブ字幕はアクセシビリティの面で十分ですか?
日常の通話や動画では大いに役立ちますが、人名、専門用語、なまり、発言の重なりでは間違えることがあります。講義、法律や医療の場、公開イベントでは、今も多くの組織が専門の人による字幕(英語圏のCART、日本の要約筆記やPCノートテイク)や手話通訳を手配しています。
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